COCHIは福祉業界としては珍しく、看護師が管理者をつとめる療育施設で、
医療と福祉の機能を備えているのもその特徴のひとつです。
私たちの考える療育とは、「その児の特性に合わせた子育てをすることである」と考え、
それぞれの職種の専門性、医療・福祉の資源を活用して展開しています。
児本人は、個別活動や集団活動を通して「できた!」という成功体験を重ねることで
自信をもってスキルアップできるよう支援しています。
また、保護者は発達障がいについての知識をもち、支援方法について学ぶことで、我が子の特性を活かした子育てができるようになることを目指し、COCHIでの関わりが自宅でも継続して実践できるよう情報の共有にも力を注いでいます💪

療育の質と専門性
よく専門家間の会議などで「療育の質」や「専門性」が話題にあがります。
ですが、これら2つの言葉はよく似ているようで実際には異なる習性をもつと私たちは考えています。
【療育の専門性】
こだわりや多動性、読み書き困難など、各障害の特性に対する知識があること
⇒ 子どもがどんな段階を経て発達するか知っていること
【スタッフが備えるべき専門性】
子どもの障害特性にあわせた支援ができること
⇒ 子どもの発達段階にあわせた課題設定ができること
【施設が備えるべき条件】
障害児に過度のストレスにならない環境設定(視覚支援・構造化など)
⇒ 各発達段階に対応できる豊富な教材・遊具
なかでも「療育における専門性」において
お子さんの発達段階に対応できる“課題の引き出し”を数多く持ちあわせていることが、
療育の専門家として最も重要な条件だと考えています。
COCHIでは、これらの3要素が合わさって、個々の児に合わせた療育が十分に行き届くことが
「質の高い療育」につながっていくと確信しています。

障がい特性と発達段階
ASD・ADHD・LDなどの各障がい特性への配慮は重要ですが、発達段階に合わせた課題設定ができるほうが、より優先度が高いでしょう。
発達段階にあわせた課題設定さえできれば、大抵の場合お子さんは意欲的に課題に取り組んでくれるので、仮に障がい特性への理解や配慮が不十分だったとしても、その逆であるよりは、問題がおきにくいと言えます。
発達段階に合わせた課題設定ができると、お子さんの成長についても把握できるようになります。
その結果、スタッフは自身の仕事の成果を実感できるともに、その成果を保護者に報告して信頼と評価を得られます。
これは障がい特性とその対処法を学んだだけでは、できないことです。
たとえば絵カードを用いたことでお子さんへの指示が通りやすくなったとしても、それだけではお子さんを成長させたことにはなりません。

COCHIでは、子どもたちと真剣にあそび、ふれあう中で児の発達や成長を共感的に評価しています。
フリータイムでの遊び方ひとつを切り取っても、専門家の気づきから次の療育へとつながり発展していけるのです。
今後も、それぞれの児に合った活動や教材がどんどん増えていくと考えると…
もぉワクワクが止まりません❢❢
今後も子どもたちだけでなく、保護者の方もふくめ
「ホッ」とできる場所として、療育の質を向上させていきたいCOCHIなのでした。
